【満員電車から抜け出したい!】1人で年商1億円のネットビジネスをつくる方法(著者:中村あきら)

好きな土地で仕事ができる幸せ!

<読んでみた感想>


「働く場所を自由にしよう」


ネットビジネスで儲けましょう!というのがメインテーマではなく、時間や場所に拘束されない働き方をしよう、ただし収入は東京クラスの収入を得よう!というのが本書のテーマ。


素敵ですよね。働く場所を自由に決めれるって。


最近あまり耳にしなくなりましたが、ノマドのような働き方の内容かなと思ったら、全然違いました。
ノマドは、組織に属さない個人(フリーランス)が、企業から業務を請け負ったり、ブログ書いたり、みたいな働き方ですが、著者の場合は、個人ではなく夫婦で、そして従業員やアルバイトを含めた組織で動かしていく、ネットビジネスの中のネットショップ運営を選択されました。
様々な条件(好きな土地...etc)から絞り込んだ結果、ネットショップ運営なら、場所を選ばず、東京と同等以上の年収を得ることも可能だと判断されたとのことでした。


ちなみに、「場所にしばられないビジネス」を考える際に、決して選んではいけない著者のいう条件は
・人間関係に利益が依存するビジネス
・リアルの場において収益がもたらされるビジネス(講演など)
リアル店舗などのビジネス
・自分以外の雇用主が発生するビジネス(人材派遣など)
でした。


好きな土地で働けるベネフィットとして、著者は
「自分にとってちょうどいい生活、スタイルを設計できること」と言われております。
例えば、
・働く場所が自由であれば、子どもが病気になったときに、看病しながら仕事ができる。
・引きこもりぎみで、苦手な人間関係にストレスを受けながら仕事をしているなら、働く場所が自由であれば、部屋で自分だけの世界で成功することができる。
・起業家だったら、東京や都心部でしか情報や人脈を集めることができないところが、働く場所が自由であれば、世界をまわり、世界中のビジネス、世界中の人脈を探すことができる。


など、働く場所の自由を得ることができれば、選択の可能性が大きく広がる!とのことでした。
おっしゃる通りです・・・。
働く場所が限定されると、窮屈で不自由ですよね。住まいの安さも著者はメリットとしてあげられてますが、私的には、こちらの選択の可能性が広がる!という点が超メリットであり、私個人としても、いつかはこうなりたい!という気持ちだけはあります。
私はサラリーマンで、通勤に電車を利用していますが、場所や時間に縛られ、あと組織に縛られています(笑)
以前は、セミナー講師とか良いなあと思ってましたけど、場所と時間に縛られますよね。


本書内では、特別テクニカルな手法が書かれているわけではなく、ネットショップ運営にて実際に著者がトライ&エラーした結果や気づきがリアルに書かれています。本当にリアルです。
大変実践的な内容で説得力がありました。
著者は、家具のインターネット通販を運営をされており、今は年商3億円ぐらいだそうです。
夫婦2人で運営しているとのことです。羨ましい・・・。
どうやって当ショップを成長させてきたかは、本書にてご確認くださいませ。何度も言いますが、実体験の内容ですので濃いです!
家具という競争激しいカテゴリーですが、戦う場所(ターゲット)の切り口を変えた戦略が素晴らしく、勉強になりました。


あと著者のような考え方(視点)って面白いなと感じました。
・一流大学出身、MBAホルダー、育ってきた環境がエリート、資金力があったというわけではなく、普通のお兄ちゃん(失礼!)が、生きていく手段として色々な条件の中からネットショップをはじめられた点。
→ネットショップに興味があったというわけではなく。
・好きな場所で働くことを前提にして、どのような生き方(仕事)をしていくかを考えると、適したビジネスモデルが見えてくるという点。
・好きな土地(沖縄)を拠点にしてショップ運営しているそうですが、沖縄にビジネスパートナーどころか、友達もまったくいないが、わざわざその土地や人になじむ必要はないという点。
→本書で書かれている理由に納得。

このように、著者の考え方が、今までの成功本とは違った感じなので、新たな気づきが私の中で沢山ありました。
EC業界は、外資系大手ECの台頭や大手メーカーのEC参入など、競争は激化、ショップも飽和状態です。
また無料でネットショップが作れる時代になり、地方で一人ほそぼそと小さいショップを運営していく方も沢山でてくると思います。
リアル店舗は、場所の制限があるので限られた数の競合しかいないですが、ネットは競合数は無制限。市場に参入してくる企業・個人がすべて競合になってきます。
そうなると、あとは知恵をしぼりアイデアをだし、どう他社との違いをターゲットに理解してもらえるかが肝になってきます。非常に厳しい業界ではありますが、今後の動きに注目していきたいです。


今回も良書に出会えてよかったです。ありがとうございます。




東京以外で、1人で年商1億円のネットビジネスをつくる方法