【日本のザッポス】日本でいちばん社員満足度の高い会社の非常識に働き方(著者:山本敏行)


日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方


【読んでみた感想】
なんかザッポスに似てる。社員(=人)最優先の経営。社員が満足すれば、社員が自立し、自ら生産的な働き方をし、結果利益につながるパフォーマンスをする。このサイクルが回りだすと会社は拡大していくということだ。
会社に電話がない、顧客にはメールで対応。その経営方針に理解が出来ないのであれば、取引しなくてもいいという部分はザッポスと違う。
僕は、ザッポスの方がこの点は好きだな。
というか、やっぱりザッポスと違うな(笑)

【ピックアップ】
〇事業が迷走し出したため、初心に戻るべく1000人の経営者にインタビュー。上手く行っている経営者の共通点は3点。
①社員のために自分の時間を使っている。
②社員についての愚痴や不満を言わない
③自分の会社、社員のことを楽しそうに話す。

〇経営理念を決め、社員の話に耳を傾けるようにした。その結果、顧客のクレームも減り、創造的な仕事をする時間が増えて社員のモチベーションも上がり、顧客からの評価もよくなるという好循環が発生。社員満足第一にすることが顧客満足にもつながるようになっていきました。

〇まず、「しないこと」を決める。(普通はクレド=行動信条を決める)何をすべきかと同時に何をしないかが重要だと考えています。
・インターネットを活用できないことはしない。
・株式公開はしない
他人資本は入れない
・特定の組織に属さない
・サービス向上に妥協しない
・守りに入らない
・会社規模を追求しない...etc

〇売り上げ目標に固執しない。数字に固執すると社員が無理をし、顧客に迷惑をかける可能性があります。

〇社員のモチベーションが下がる原因は「会社からやらされている感が強い」仕事である。

〇成果の出ない部下に対しては、松下幸之助の言葉である「任して任さず」を意識します。足りない部分をフォローして上司と部下が共に成果を出していく。

〇全社員が経営的視点を持って物事を判断できるようになることが重要です。

〇自分が持っている情報を出し切ると、乾いたスポンジのように新しい情報の吸収力が増します。お金や物と異なって、情報は出しても出しても減りません。

〇売り上げを粗利で計上する。社員が売上高の成長によって利益の実態を見失わないことを目的としている。

〇HPからの成果が上がらない理由は、ウェブサイト経由で売り上げが上がることがイメージできておらず、コストをかけて投資していないのが原因です。

〇ブログ記事を継続的に投稿することによってキーワードの種類が増え、まるでキーワードの蜘蛛の巣を張るような状態になって検索エンジンからの流入が増えるのです。

〇とにかく広告を打ってたくさんの方にアクセスしてもらおうとする傾向がありますが、これが非常に危険です。小さく広告投資をして、何人中何人が購入または見込みの高い問い合わせであるかを分析する必要があります。

〇グーグルアップスで、業務をクラウド化する。