【読書・マーケティング】ザッポス伝説
顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか
【読んでみた感想】
ザッポス関連本は、こちらでも書評しています。
http://d.hatena.ne.jp/takahiroom/20110206/1296994746
↑こちらの書籍から魅了されてしまったが、今回はCEOトニーシェイ自らが書き下ろしたということで、かなり期待してしまいました。
結果、期待は裏切られなかった・・・。すごいよ、ザッポス。
今回は、トニーシェイの過去から、ザッポスの前身会社のスタートアップから終焉まで、そしてザッポスへの経営参加など、色んな場面で、トニーシェイの価値観を鑑みることができました。
前身の会社で、すぐに成功し若いうちに大金は手にしているので、少しピントがずれているところが見え隠れしているが。
【ピックアップ】
●これまでの人生で最高に幸せを感じた時のリストを作ってみてわかったのは、幸せを感じたどの時も、お金を伴ってはいなかったということでした。
●ポーカーの上手い戦略と優れたビジネス戦略の作り方は似ていることに気づきました。
(例)市場機会を評価する→着くテーブルを選ぶのは、自分で決められる最も重要なこと。
●ザッポスの原動力となっているのがリピート顧客とクチコミです。
広告にほとんど費用をかけず、その費用をカスタマー・サービスと顧客体験に投資し、私たちに代わって顧客にクチコミでマーケティングを担ってもらおうというのが私たちの哲学なのです。
●一般にマーケティング部門がマーケティングROIを計算する際、顧客の生涯価値を一定にして考えます。私たちは、顧客の生涯価値を流動的なものとみなしており、あらゆるやり取りを通して顧客の心の中に私たちのブランドとのよりポジティブな絆を作り出せれば、顧客の生涯価値は向上できると考えております。
●ブランドは初めは文化に後れを取るかもしれませんが、いつかは追いつきます。
●10のコアバリュー
・サービスを通して、「ワオ!」という驚きの体験を届ける
・楽しさとちょっと変なものを創造する。
●適切な文化が設定できれば、素晴らしいブランドを構築するということも含め、大部分のことは自然にうまくいく、ということを忘れないでください。
●失敗することを怖がらずにいてほしいのです。失敗をしないということは、必要なリスクを取っていないことを意味するからです。