【コミュニティからの販促】人を集める技術(著者:内藤孝宏)
【読んでみた感想】
人を集める=集客と思い、人気店舗の販促方法が掲載されていると、読書前は思っていたが、そうではなかった。イノベーターやアーリーアダプタの興味を引かせる方法論かと思ったが、そうでもなかった。
コミュニティ(オタクの秋葉原、目黒のインテリア通り)がどのように形成されたか?明確な答えが明らかにされているわけではないが、著者がインタビューを通じて、おぼろげながら明確にしていこうとしている内容だ。
ある程度、コミュニティ発祥の過程が見えたのは面白かった。コミュニティなので、「人」が肝。「場所」に集まってくるのではなく、「人」が集まって、「場所」があとから出来るというイメージ。
詳細は下記にて。
【クローズアップ】
●バイクによる町おこしというユニークなアイデア−わらじのように大きなカツがのったカツ丼がライダーの人たちに話題を呼んだんです。彼らは、安くてボリュームのある食事に目がないようで、口コミで人気になったんですね。
●SBY−カフェとはいえ、ドリンクやフードを売るのが主目的ではない。いくつかに分かれたブースのひとつ、サンプリングエリアには化粧品は香水、お菓子にジュース、サプリメントなどの新商品が並び、アンケートに答えれば3種類を選んで無料で手に入れることができる。企業は大規模な人員と予算を投じてマーケティングしてきたが、聖地マルキューには消費のターゲットである女子高生たちが自然と集まってくるのである。
SBYには、「アタラシイモノ・流行のモノを見れる、体験ができる」「友達と会える、作れる」という「リアル」があります。
インターネットの情報が氾濫している今だからこそ、「リアル」な情報がインパクトをもちます。
●地元の「名物料理」を集客に活かす。
●情報があるところにたまり場ができ、人が集まる。
●強固なコンセプトは「場の磁力」を生む。
●飲み屋の集積地にはビジネスマンが集まる。
●高いビルのない街には専門店が集まりやすい。
●1に集客、2に広告、3に協調。
●世界一より町内一を目指せ。
●紙おむつの売上げが落ちない理由−パンツ型の高価なおむつがシェア50%におよぶ人気で、単価が上がっていることがあげられます。ほとんどのお母さんが専業主婦だった昔と比べて、今は仕事を持っているお母さんも多く、育児時間を短縮したいという願望が高まっているのでしょう。また、おむつの性能が向上したことで、おむつ外しの年齢が上がっていることも、もうひとつの理由として考えられます。
●ご利益は、受け手の満足によって勝手に作れらる。
●女性にとって、出産はブランドスイッチのきっかけ。
●子供が減ると、子供にかける商品の価格は上がる。
●価値が見えにくい商品は対面販売が基本。
●いくら「街」に注目してもダメなんですよ。ブームを起こしているのは「人」なんです。「人」を見ないと。