【体験に勝るものなし】やずやの秘密(著者:栢野克己)


創業者夫婦が初めて語る「やずや」の秘密


【読んでみた感想】
Amazonのレビュー通り、大変良書でした。栢野さんらしい構成で、とても読みやすく、スーッと腹に落ちました。

最近雑誌等で取り上げられる、社員第一経営やお客様視点サービス、商品開発ストーリーを取り入れた広告。これらを実践する、ベンチャー企業などが話題を呼んでいるが、昔から矢頭夫婦はすべて実践されてきました。苦労を散々積み重ね、その経験をもとに、知恵を絞り、時には大喧嘩をし、夫婦しっかりとした絆で、体系化されてきてましたね。本当に頭が下がる。ただただ凄いと思いました。

本書でも体験値が絶対だといっておりますが、まさにその通り。体験値に敵うものはないですね。。。

通販の売上げUPのようなノウハウ本ではなく、総論として人生とは、夫婦とは、を考えさせれる本でした。


【ピックアップ】
●人間、生まれたときに天から一通の手紙を受け取っていると。それには、その人の、人生の生き方を書いておる

●脱サラに大事な3つのこと
①パートナー(配偶者)の応援
②サラリーマンの2倍働けるか
③商品に惚れているか

●深く穴を掘れ。穴の直径は自然に広がる。一つのことを掘り下げてみなさいということ。

●会社は社長の器以上に大きくならない

中小零細企業は、付加価値の高い業種や商品を選ばねば大きく成長できない

●商品の価格決定権をこちらが握っていなければ、大儲けはできない

●売上げより儲けが大事

●社長の器は、素直・卑しくない・夢を語る。

●商品=モノ+人+サービス

●目標を持っていると、必ずピーンと閃く。そのときにサッとメモを取ることです。チャンスです。お前、これをやれと教えてくれる。それをパッとつかまえねば。

●人間は好きなことをすると、ドキドキワクワクする。そして、ドキドキワクワクすると毎日が楽しい。そういう人に、情報は集まってくる。

●同業でも行って、頭を下げて、裸になって、「これで苦労している。困っている」とかいえば、競合してない部分は教えてくれます。聞くと、ドンドン閃きがある。それを真似ればいいんです。

●一番損だなあと思うのは、人の話を素直に聞かない。自分が一番偉いと思っている。

●経営計画は、「まず、利益を置きなさい」。利益が社長の勲章だから。利益から、自分の想いを入れた経費(給与や宣伝費など)を全部積み上げて、粗利の率で割ったら、売上目標が出てきました。

●情報というのは発信しなければ、情報は返ってきません。宣伝をしなければ、お客様は入ってきません。

●21世紀に残っていく存在意義のある会社になっていきたい。そのためには、どこにでもない商品で、誰もやっていない営業方法でやっていくのが、生き残る企業のあり方。

●どこにでもない商品を開発するのではなく、「やずや」ブランドで売らせて頂く。売ることに特化しています。

●顧客データベースを持っているほうが勝つんじゃないかと。

●儲けるという字は信者ですから。その会社の信者を創れば創るほど儲けていく。

●全部ピンチでも、そこに気づきというものをちゃんと下さる。それに感じるか感じないか。それに感じるか感じないか。そこがチャンスだと思います。

●他人の言葉はすぐ忘れる。自分の言葉にしてメモしなさい。

●私に試練をくれること=私を成長させてくれること。

●やはり体験値なんですよ。知識だけじゃない。勉強だけじゃいけないんですよ。

●仕事と自分の夢が合致するのは日々の幸せであり、最高の生きがいです。

●“利他の心”いかに他者のことを思う時間を増やすか。

●人はかけがえのない存在になるべく生まれてくる。人生には使命があるということは、世界があなたを必要としていることである。事実、世界は次々とあなたに信じられないような体験を課し、来るべき必要に備えてあなたを鍛えているのだ。

●何に命を使うか?何に命を賭けるか?今の仕事に命を賭けているのか?

●トータルパーソンの成功要因は
①願望・熱意・決断・向上心・人格 53%
②目的・目標(使命・理念・天命) 27%
③戦略・仕組 13%
④戦術 7%