【全ては、戦略から】ネット経営逆転の法則(著者:菅谷信一)


ネット経営逆転の法則 〜超アナログの元暴走族・工務店社長がホームページで5億稼いだ〜


【読んでみた感想】
ホームページを活用した集客方法とは・・・。よくある内容ならSEO対策だの、ソーシャルメディアとの連動など、戦術的な内容かと思いきや、本書は違いました。本書ではホームページ作りは、作る前の工程が問題だと言っております。「戦略と企画」が肝だー、デジタルではなくアナログなんだーと。
お客様視点で、自社の強みを訴求するホームページを作ろうということですね。顧客の感情を動かすような中身を作れーということ。アクセスアップの対策をしても、ホームページの中身が戦略的に作り込まれてないと、購買行動には至らないだろうということでした。
戦略立案からホームページの具体的な作り方までを、ドキュメンタリーで説明されており、具体的でわかりやすい内容となっています。

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【ピックアップ】
●中小企業のHPを成功させるためには、技術に頼らず「戦略と企画」に注力する。HPの裏側を支える技術は道具にすぎず、そのものには価値がない。

●戦略策定段階で得たいものは、2点。その会社が客観的に見て市場の中で真に競争力がある点や訴求できる強みと、常に胸に抱えている本音、想い。

●「魅力発見シート」
①あなたが絶対に変えたくない方針・ポリシーは何ですか
②既存客はなぜ御社を選んだのだと思いますか
③これまでどのように顧客を獲得してきましたか
※②をより深く掘り下げる質問。選ばれる理由は、その受注経緯にもよく表れる。
④他社より優れているところ、異なっているところは何ですか
⑤既存客は御社の商品・サービスについて、どのように喜んでいますか
⑥あなたがこの仕事をしていて一番嬉しかったことは何ですか
※質問の目的は「社員が最も意欲的に取り組める理想的な仕事・お客様は何なのか」を明らかにするため
⑦御社のお客様の共通点は何ですか
※④は自身による自社分析ですが、⑦はお客様から見た客観的な評価でもある。

●基本コンセプト策定のポイント・三か条
①同業他社が取り組んでいないことか
②お客様に喜ばれていることか。また、お客様のためを考えてやっていることか
③抽象的な表現を避け具体的な言葉で表現されているか

●高反応率ホームページにするための掲載内容のポイント・三か条
①強みと想いを、証拠や裏づけをもって表現する
②アクセス者を感情的に引き込む実話、真実の物語で表現する
③近い将来、その商品、サービスを購入して満足できそう、活用できそうという予感を漂わせる

●ひとつの事実を伝えるのに、理屈で伝えずに実例や物語で伝えること。

サイトマップ作成・三つのルール
①大項目は七つ以内
②ラベリングは魅力的に
③すべてのページを二回クリックでたどれるように、階層は二階層以内に

●商品の導入事例やサービスのご利用事例が豊富に掲載されているホームページは、通常のホームページと比べて、反応率の差は歴然としている。

●ホームページにおける最も効果的な「社長の使い方」。それは、経営者が形式的な挨拶ではなく、会社が掲げる理念の本当に意味を伝え、そしてその理念のもと、商品、サービスにどのように反映しているのかを表現すること。

●ホームページが充実したコンテンツで構成されていても、アクセス者に最後に行動を取らせるページの戦略が甘いと、肝心の問い合わせを獲得することができません。

●こちらの見学会は、「来場していただく」ことが目的ではなく、「ホームページに掲載されている興味深い内容を確かめに来ていただく」ために実施しているイベントです。ホームページで、あますことなく表現しているので、見学会でそれ以上の説明が必要ない。

●最低限、経営が成り立つ程度に受注が獲得できている会社ほど危機感が乏しく、自社のUSPが何なのかを真剣に考えようとしません。