【多くの方に読んでもらいたい一冊】僕の死に方 エンディングダイアリー500日 (著者:金子哲雄)


僕の死に方 エンディングダイアリー500日



以前に読んでまとめていなかったので。
この本に出会うまで、私は金子さんに悪い印象を抱いていました。 電気屋での値引き交渉テクニックなど、男なのに主婦みたいに、細かいこと言う人だなあと思っていました。
しかし本書を読み、金子さんに対する見方がガラッと変わりました。
Amazonレビューは、大変高い評価ですが、きっと多くの方が、私と同じ気持ちになったのではないでしょうか。
テレビでの露出が増え、認知度もあがり、波に乗ってきた矢先に「肺カルチノイド」の宣告を受けた金子さん。
当初は、現実を受け入れられずにいたようですが、死という見えない恐怖に立ち向かい、生きていく様は、本書を通じて、大変感銘を受けました。
ニュースにもなりましたが、驚いたのは死後の段取りまで、自分でプロデュースしていたとのこと。エンディングノートが最近流行っていますが、金子さんの影響は大きかったと思います。
すべてを前向きに捉え、死というものをゴールではなく、一つの通過点と捉えられていました。金子さんのこの死生観は、私には衝撃でした。亡くなる寸前まで仕事をし、死んだあとも、金子さんの姿は、視覚ではとらえることができませんが、仕事をしているような感覚になりました。
私ごとですが、昨年身内が癌になり、死生観について考えていた時に、運命の巡り合わせのように、書店にて本書を手に取った次第です。テレビ出てる人の本だし、安っぽい内容だろうなと思っていたのですが、大変感銘を受けた一冊となりました。

そして本書では、金子さんと共に闘い抜いた奥さんがあとがきを書かれています。
全部読めないという人は、このあとがきだけでも読んでほしいです。
家族の介護で悩まれてる方や、余命を宣告されている患者のパートナーの方に、読んでもらいたいです。
ここまで、介護や家族の死に向き合ったリアルな内容は絶対にないと思います。
奥さんもライターされていたようなので、表現がわかりやすく、重く深く伝わってきました。
金子さんの想いが詰まった一冊。ぜひ多くの方に読んでもらいたいです。

必ず読んでほしいです。


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