[経済]【経済を知るのは基本です】経済とお金儲けの真実

経済とお金儲けの真実

経済とお金儲けの真実

【読んでみた感想】
存知上げないお二人なのですが、年齢が近し、頭がキレそうな雰囲気しているので思わず買ってしました。
気鋭の経済学者とカリスマバイヤーのお二人です。
経済学や経営学だけ勉強してもマクロのところしかわからくて、実際の商売している現場では、ミクロなところが大事になってくる。だけど経済を語る識者の人は、ミクロのところを知らずに今後商売は○○の方向に向うだろうなど、知った風な話をしてしまう。商売人は、もっとリアリティある答えを求めているのにー。
ただ商売をする人も、ミクロだけをフォーカスしてもダメなんですよね。国や世界、全体を俯瞰しなきゃだめなんです。マクロな視点をもって大きな流れを理解した上で、ミクロなところを見ていかないと。。。
この本は、前述したように偏った意見の内容にならないように、マクロな部分を経済学者の飯田氏が、ミクロな部分をバイヤーの坂口さんが、補完し合う形で書かれておりますので、色々なお題について論理的に説明がされております。

同じ歳で、こんなに頭がいい人がいるなんて。嫉妬しちゃう。
経済のところが、いまいち理解できなかったので、まだまだ馬鹿な僕です。勉強するぞー!

【ピックアップ】
●商売というのは、個人や企業が市場で競争しながらいかに稼いでいくかという方法論のことです。対して、経済というのは、そのもともとの語源がギリシャ語ならば「家庭や共同体の秩序」を意味するオイコノミア、漢語ならば「世を治めて民を救う」という意味の経世済民の略でもあるように、社会全体がうまくいくように回していく統治法のことです。つまり、どちらもお金にまつわる現象を扱う営みでありながら、まったく視点や立場が違います。

●双方の「我慢強さ」と「情報」の差によって、有利不利が生じてしまうのが経済の現実です。ここで言う「我慢強さ」とうのは、たとえば値引き交渉で粘る力のこと。

●「フェイスブック」は原価がわからないものは高く売れるという話の好例ですね。

●価格づけがはっきりしていない分野を探してそこで儲けましょう。逆に評価がはっきり可能なものは買い叩かれる。

●アップルは、安い「もの」を仕入れて、高い付加価値をつけて「もの」ではない「利便性」や「サービス」を売っている、うまいですね。

●原価ギリギリで買える商品というのは、要するにコモディティ化しているということ。他も作れるので別にそこから買う必要がない。だからコモディティ化した商品しか作れない企業は、どんどん厳しくなっていきます。

●あまりマクロな経済情勢や業界動向のようなものに、個々の商売人やビジネスマンは影響されないほうがいいんじゃないか。どんな不景気の中でも、工夫できる余地はある。

●付加価値を確保する方法は2つ。
①正攻法で他社にはつくれないものをつくること。
②規制で守ってもらうこと。

●経済学や経営学を学ぶことに商売上のメリットがあるとしたら、それは「儲かる」ための予測をしたりうまい話にありつくためではなく、こういう「儲かりそうもない」怪しい話を見極める道理を身につけて、騙されないようになることなんじゃないですか。

●成功本を読んだりして「自分探し」や「自己改造」を追求している人って、たいてい海外に出たり、全く違う世界に行ってみたりしたがるじゃないですか。それは単に周囲に自分のことを知っている人がいない場所に行くことで環境の側を変えて、何かが変わった気になっているだけ。ほとんどの場合、自分自身の性格やスキルは1ミリも変わっていないと思う。

●人間にとって幸福度が下がる一番の原因は、年をとることなんです。

●恥ずかしさや失敗に耐えて、たくさん弾を撃てたやつが勝つ。

●自分の可能性を伸ばしていく努力の一方で、自分の伸びしろをシビアに自己評価することも必要です。

●高給で転職できる人で、最終的に決め手となるのはプレゼ能力。

●計画性がなくても行き当たりばったりでも、追い込まれたときに勉強して追いつけるスキルを持っているかどうか。