【ZARAの秘密をお教えします】世界中を虜にする企業 ZARAのマーケティング&ブランド戦略(著者:ヘスス・ベガ)


世界中を虜にする企業〜ZARAのマーケティング&ブランド戦略〜



【読んでみた感想】
ん〜なんとも普通の内容。
ZARAの有名なロジスティックも含め、マーケティング戦略の解説本かと思ってたのですが、一つの企業例としてZARAが取り上げられているだけで、ZARAの本というわけではなかったです。
グーグル、アップル、スターバックスとZARAは、「○○な戦略を行っていますよ」みたいな感じで、よくあるビジネス本といったところでした。

題名の世界中を虜にする企業=セクシーカンパニーと表現しており、適切な企業活動により消費者を誘惑し、誘惑された顧客は魅了され、その会社の虜になる。
そのセクシーさを手に入れるにはどうすればよいのか?
その答えが書かれたのが本書なのですが、内容は社員の人間性を尊重しなさい、オフィスなど外観から企業のブランドイメージを反映させなさいなど、最近のビジネス本が取り扱うものとほぼ同じでしたね。。。

セクシーカンパニーってどういう意味だろ?と興味津々で読み始めたので、少し拍子抜けしちゃいました。


【ピックアップ】
●企業が自らのあり方を見つめ直し、人間的な要素を何よりも優先するようになったとき、また顧客や社員、株主、サプライヤー人間性に寄り添うことができるような基礎を築き上げたとき、はじめて成功を手に入れられる。そして、「セクシーさ」ほど人間的で強力な特質はないのだ。

●ビジネスと感受性がどれだけかけ離れていようと、そして企業が人間的な要素をどれだけ冷遇しようと、人の心を動かすことのできる人物こそが社会的な成功を収めているというのは、動かしようのない事実です。

●他人や他社の経験がぼくらの経験であるべき必要はまったくない。過去のモデルをなぞったからって何が得られる?慣例や常識となったスタイルから脱却し、より良いモデルを生み出している他者に勝利をもたらすだけだ。

●教育は過去に注目するのではなく、未来に目を向けるべきだ。1990年代のビジネススクールで最も研究されていたのはエンロンだった。いまでは、当時最高峰とされたモデル企業の行き着いた先を知らない者はいない。

●大切なのは体力でなければ(経済の基本が農業であった時代)、技能でもなく(製品や工芸品が経済のベースとして機能していた時代)、最近まで経済を支えていた知識でさえない。社会の新しい枠組みにより、企業は否が応でも自社の社員が顧客と築き上げる関係を直接的であれ間接的であれ、最優先しなければならなくなっているのだ。人間の感情や心境をどう揺さぶるかがベースとなる時代、つまり情動をかき立てる能力が企業にとっての貴重な資源となる時代になっているということだ。

●誘惑するという行為は自分を売り込むための個人的な行動であり、無意識にぼくらが毎日おこなっていることだ。

●成功の鍵は何をするのか(業績目標など)ではなく、どのようにするのかにあるからだ。

●誘惑されない人間なんていない。誰もが誘惑されたがっているの。誘惑したければ信念をもって必要なことをやることが大事。

●イメージの悪い企業なんて存在しない。存在しているのは怠け者の企業だけだ。

●テクノロジーやロジスティック、人事に多額の投資をおこなう企業をたくさん知っている。一方で、それらの企業は顧客や社員の前でどう自分をアピールするべきなのかということに無頓着だ。商品のデザインやオフィスに関してもそれは言えるし、あろうことか顧客のもとに社員がどんな身なりで出向くのかということにさえ、まったく無関心なのだ。

●人間と同様、企業の外見は、最もすばやくそのアイデンティティを伝える手段だ。

●顧客に情熱を傾けている企業なら、顧客だけでなく見込み客に対してもファーストコンタクトの瞬間からそれが感じられるようにしなければならないわ。

●人間のあらゆるポジティブな態度や心構えと同様、ディテールへの気配りはそうしようと思った人にしかできないことなの。

●細かいことに配慮できる人間は、必ず重要な局面でもうまくやれる。

IKEAZARAなど出店は続いている。理由は簡単だ。買うという行為自体が喜びだから。

●デザインは手段であり、目的ではない。

●服装でパーソナリティを表現しているビジネスパーソンほど出世の確率が高い。

●「ハングリーであり続けろ、愚かであり続けろ」byスティーブ・ジョブズ

●「最悪の欠点は見栄だけだ。見栄さえなければ皆、もっと素晴らしい人間になるのに」byアマンシオ・オルテガ

●謙虚さとはバランスをとる役目を果たす。成功して天にも昇るような気持ちになると緩慢になり、失敗して地獄に落ちるような気持ちになると激しく落ち込んだりするけれど、人はバランスのとれた環境の下でこそ素晴らしい結果を出せるものなの。

●個人と情熱を共有できるときに、人は個人的な空間の一部を他人に開放し、個人では達することのできないエネルギーレベルへと到達することができるのだ。


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