【1番しっくりくる読書術かも】ロジカル・シンキング・リーディング(著者:大石哲之)


ロジカルシンキング・リーディング


【読んでみた感想】
久しぶりに読書法の本を読んでみました。
著者である大石氏は、読むまで知らなかったんですけど、この本からファンになりました。
他の著書についても、これからアプローチしてみようと思った次第です。

理由は、わかりやすく論理的に説明するのがとてもうまい。
今回、読書の真髄を知り、これまで以上に色々な本を読みたくなってきました。

読書は仕事の成果につなげてこそ、意味があるということ。
なので、「読書の目的を自身の仕事上の切実な課題にフォーカスする」
これが著者の最も言いたかったところなのかな。。。

フォーカスすることにより、『目的→実践→成果』この一気通貫が可能となります。
アウトプットの重要性は周知の事実ですが、なかなかアウトプットする機会がない
んだよ〜という方がほとんどではないでしょうか。

こちらの目的に沿った読書を実践すると、即アウトプットをする機会ができます。
アウトプットするために、実践するために、その目的に沿って読むのですから当然
ですようね。
そうすると、アウトプットした結果をまた検証し、インプット→アウトプットと
知識が定着するまで、繰り返されます。
なかなかアウトプットすることを考えずに、僕なんかは読書してますので、今回

読んでみて、とっても反省しております。

大石氏、感謝っす。



【ピックアップ】
コンサルタントの仕事の仕方は、まず全体を俯瞰して、狙いを絞って集中して掘り下げる。掘り下げ方は、仮説検証型で行うものです。

●自分が取得したい知識・スキルの全体を俯瞰して、そこから狙いを1点い絞って、そのあとは集中読書。読書は仮説検証型をしながら読み、すぐに実践に結びつける。

コンサルタントの場合、確実に成果をあげるために、思い切って論点を1点に絞ってしまいます。仮説が間違っていたら、それを修正し、さらに深く検討していきます。これが1点突破と呼ばれる方法です。

●問題意識のない読書はムダ

●自分の営業方法の改善のために、直結するスキルはなにかをもっと掘り下げ、それを読書で得る、といった目的を明確にすることが大切です。

●大きなスキルを網羅的に学ぼうとするより、小さいスキルを1つひとつ習得し、それを50個、100個、200個と積み上げていくうちに、実は大きなスキル全体を身につけているという結果になるのです。

●なにか問題があると、総花的で、理想的な大きなスキルを習得することに逃げ込みがちです。その3大総花スキルと言うのが「戦略」「マーケティング」「会計」です。

●仕事の目的に沿ったスキルを、そのつど身につけていく。というほうが集中して学ぶことができ、学んだことをすぐに仕事の場で活かすことができるからです。

●1冊の本の9割はムダ。1冊の本から多くは学ばない。本は全部読まない。「目的に対する効率」、読んだ箇所が確実に実践につながる「生産の効率」、この2点を重視するほうがよいと考えます。

●読書のセレンディビティが発達すると、1つひとつの読書が、知のネットワークのような形でつながっています。※読書における“セレンディビティ”とは、ふとした瞬間に思いもよらない本から、問題解決のきっかけを得るという体験。

●1冊の本を丁寧に読むより、10冊をラフに読んだほうが、理解のスピードは実は速いのです。繰り返し別の角度から理解するということが、理解を深めるキーポイントです。

●成功本は、成功したときの事例のほうに目が行きがちですが、むしろ注目してほしいのは著者が試行錯誤のなかで、成功するためにどういうスキルを身につけてきたかというスキルのセットのほうでしょう。

●重要なポイントを読んでいるときは、読みながら同時に考えながら読んでいきます。

●どのように読んでいくのか・・・
1,パラパラめくって重要なところを探す→折り目をつけていく。
2,折り目をつけたところから読んでいく→熟読するところをさがす。
3,熟読モードで読む。読む時間と同じだけの時間を考えるということに使うことが大切。

●本を読むのに使った時間と同じだけの時間を、その本に書かれていることについて「考える」ことに使うべきです。

●読書も仮説思考で行うことが大切です。まず、部分的に本を読む。そして、自分なりの結論(仮説)を立てる。

●目的をフォーカスせず、大風呂敷を広げたまま、全部のスキルを一度に底上げしようとするのは不可能です。

●コンサルト流の読書法はインプット即アウトプットです。読書の目的と、読んでいる本が十分リンクされているので、インプット(読書)した瞬間にアウトプット(実践)することにつながります。

●本を読む前に、まず考える。本からなにを成果として取り出すかを、走り出す前にまず考えるということが重要。

●雲が出てきたから雨がふりそうなので、傘を持って行ったほうがよいという「雲・雨・傘」の3段ロジック。雲が出ているというのが観察事項。雨が降りそうだというのが著者の意見。傘というのが著者がお薦めする行動もしくは、普段やって成功している行動です。
 雲は誰が見ても雲ですから、これは事実そのもの。その雲の様子を見て雨が降りそうだというのは著者自身の解釈です。雨が降るならば、傘を持って行くべきとういうのが、行動です。
 事実→解釈→行動という3段階。
 本を読んでメモをつくるときはには、「傘・雨」の論理の部分を重点的にメモする。