【もはや販促の王道】ソーシャルメディアマーケティング(著者:小川 浩/小川 和也)


ソーシャルメディアマーケティング




【読んでみた感想】
ソーシャルメディアを活用したマーケティングで、パイオニア的存在のお二人が書かれております。
ソーシャルメディアの強みや弱み、戦略の中でどう活用していくか、どの場面で活用していくかなど、わかりやすく説明されており、この時代には必読だと思いました。内容的には、マーケティングの一般論をはじめ、入門書という感じです。

一年前に購入した際には、全く意味がわからず、読みかけで放置。
ただ、Twitterを一年ほど使い、またfacebookを最近始めたので、再度勉強のために読んでみようと思った次第です。
自分の知識も増えているのか、サラッと読めましたし、頭の中でソーシャルメディアの活用の仕方など整理ができたと思います。
内容的には、Twitterが一般に浸透する頃にしで、古さは否めないです。ドッグイヤーと呼ばれる業界ですので、一年経てば陳腐化するのは当たり前。ですので、企業のプロモーション事例そのものでなく、ソーシャルメディアの考え方や使い方をざっくり学べればいいなという本でした。

facebookをマスターするぞ。

【ピックアップ】
●現在のWeb最大の特徴の一つとして、同一のWebサイトという置き場所にデータが常にとどまっているような静的な状態から、無数のWebサイトをまたぐようにリアルタイムにデータが流れていく動的な状態への変化を確認している。このことをわれわれはソーシャルストリームと呼んでいる。

●アテンションを奪取力が弱いソーシャルメディアは、特に即効性を重んじる短期決戦型のマーケティングに向かない。

マーケティングミックスやメディアミックスを行ううえでは、ソーシャルメディアの弱みであるアテンション奪取力をマスメディアが補完する一方で、強みを最大限に活かす必要がある。そのコツとして、
�消費者と細かいコミュニケーションを怠らないこと。
�消費者とのコミュニケーションを長期的に継続すること。

ソーシャルメディアとマスメディアによるメディアミックスの相性はかなり良い。

ソーシャルメディアにとって最も大事な戦術上の観点が、IMC=統合型マーケティング・コミュニケーション と呼ばれる概念である。Webをはじめとした販売促進にかかわる複数のメディア戦略や、さらには店舗も含めた流通対策までをも継ぎ目なく捉え、統一的なターゲット・メッセージ・施策を統合して、一貫性のあるマーケティング活動をするような概念だ。

●個別の戦術として使うのではなく、一貫した戦略のもとに全ての戦術を連携して展開するところに意味がある。

●情報はタイムラインを滑り落ちていくように流れ、発信された情報の価値は発信直後が一番大きく、次の瞬間には陳腐化する。その情報にマーケティング的な価値を与えるには、できるだけ多くのユーザーに継続的に引用してもらうことで長期的かつ大規模なクチコミへとつなげなくてはならない。