【これからの時代、必須となる能力です】過去問で鍛える地頭力(著者:大石哲之)


過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題


【読んでみた感想】
大石氏の本を最近読み漁っており、一通り読み終えた次第です。
この氏の本は、本当に読みやすい。テーマは「ロジカルシンキング」「問題解決能力」など奥の深いものが多いため、自然と本の中身は難しくなってしまうのが常なのですが、氏は違う。とてもシンプルな文章で論理的に説明しています。どの本も全てです。
小難しい文章だと私は居眠りをしていまうのですが(笑)、どの本も短時間で集中して読め、バシッと腹に落ちました。
他の著書についてもまたブログにUPしますが、今回は直近に読んだこちらの本を。

外資系のコンサル入社試験で面接される際に、質問される内容がズラッと書かれており、その問いに対するアプローチ方法が具体的に書かれております。
問いに対して、導き出した答えではなく、その問いに対してどのようなアプローチで入っていくのか、そこからどのように論理的に組み立てをしていくのか、要するに「問いに対する考え方」をこの本から学んでほしいと思います。

私自身、「ホ〜ッ」の連発でした。この読んだことで、いきなり実践することは不可能かと思います。まずは読んで、問題に対する切り口は全て面白いので、ただただ感心していただき、そして徐々に日常の中で、この考え方を実践していくのがベターかと思います。

私も、フェルミ推定をひとまずチャンレンジ!

【ピックアップ】
●ピアノ調律需要→ピアノ台数→世帯の数→人口 (Q:シカゴにピアノ調律師は何人くらいいますか?)
算出したいものをゴールにして、それを逆にたどる方法で考えると、スムーズに論理ができていきます。

●大事なのは推定のためにどういう推定式を使うか、という論理の方です。

フェルミ推定を行う際には、最後に簡単な方法でよいので検証をすべきです。

フェルミ推定が上手になるには、このようにベースを一早く見抜くことです。

●実際に統計とつき合わせての評価では、全体の数字があっていたあっていないかった、とうことに一喜一憂してもあまり意味がありません。パラメーターごとに振り返ることで、誤差の原因を深堀りし、モデルの確からしさを検証する論理性が必要です。

●もう一つの判断軸は、普遍性です。交通機関側から直接数える方法は他の空港に応用がきかない。つまり物事の本質を突いていないとうことになります。(Q:羽田空港は1日何人くらいの人が利用しているのでしょうか?)

●本質を見極めるためには「羽田」という前提知識を取り払ったほうがうまくいきます。

●「羽田空港の利用者を増やしたい」という問いに対して、利用者を増やすアイデアから入るのはまずいといいました。ではどうすればいいかというと、「利用者が増えるメカニズム」を考察することです。

●いくつかの小さなパラメーターに分解してみます。そして、そのパラメーターごとに、利用者を増やすために改善の機会がないかを考えていく、というのが望ましいアプローチ。
EX:総利用者=航空機の離発着数×1機あたりの平均利用客

●議論をする際には、妥当な向上幅を置いて、実際にどのくらいの効果が見込めるか定量的な効果を把握しながら議論していきます。

●施策の効果が高いからという理由で評価するのは一画的すぎます。もう一つ「実行の難易度」という軸も併せて考える必要があります。

●「売上げを伸ばすには?」という大きな問題に対していきなり議論し始めるのではなく、議論できそうな小さな論点に分けて考えるアプローチをしなくてはいけません。

●当たり前のことを当たり前のように考えなさい。当たり前のことを一つ一つ論理的につめていきなさい。

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