【こんな時代だからこそ】キャリア未来地図の描き方(著者:原尻淳一・千葉智之)

二者択一のキャリアの時代ではないのです!



「キャリア未来地図」の描き方


【ピックアップ】

最近、自分の今後のキャリアについて、色々と考えていました。
そんなときに、フラッと立ち寄った本屋さんにて思わず手に取ったのが本書です。

内容は、新しいキャリア形成の考え方について。
今の主流は「OR」の考え方だそうで、例えばキャリアアップ=出世という、二者択一の限定したキャリアの考え方が「OR」とのこと。
本書での、新たな提案は「AND」という考え方。働いてお金をもらうライスワーク(本業 ※造語?)と、自分自身が生涯に渡って追い求めるライフワーク(生きがいを感じる活動)の2軸を、共に高めて行く発想です。
自分のキャリアを、ライスワークである仕事だけに限定せず、ライフワークであるプライベート(特技、趣味)の両方を描きましょうということ。
ライスワークは「労働」→「仕事」へ、ライフワークは「趣味」→「特技」へと2軸を高めていく。

なぜ2軸を高めていくのか。著者:原尻氏のキャリア未来地図具体例では、ライフワークとして、大学2年生の時からエッセイなど書く作業を続けてきたことによって、「趣味」が「特技」へと変わり、ライスワークに影響を与え、ビジネス書作家というキャリアにつながったそうです。

本書で掲載されている、「AND」の考え方をビジュアル化した、キャリア未来地図のマトリックスは秀逸です。ネタばれしちゃいますので、マトリックスについては、本書にて。ひと目見て「AND」の考え方が伝わり、それをもとに自分のキャリア未来地図が描けます。



【思ったこと】
読んでみて、「AND」の考え方に大変共感しました。
今のトレンドは「会社に人生を預けるな」「どこでも通用するスキルを持て」みたいな流れですが、本書は一味違いました。考え方のポイントは2つ
1、本業はしっかり続けること
2、そして自分のやりたいことにも妥協しないこと

本業をしっかり続けること・・・。以前の私は、今の仕事をやめて、新しいキャリアを築こう、独立しよう、ということばかり考えていました。そう煽っているビジネス書が多かったですし(汗)
でも最近は、本業で学べることはたくさんあり、社会経験をする素晴らしい機会なので、すぐに辞めるなという風潮になってきました。本業を柱に、他の活動をしていく考え方です。
ここまでは最近よくある考え方だなと思いますが、次が違いました。通常ならここで「副業」です。大人気のテーマ「副業」で、複数の収入源を作っておこうと語られるのが鉄板です。
しかし本書は、自分が無我夢中で取り組める好きなこと・やりたいことをしなさいと。その活動は「趣味」としてカテゴリーされますが、その「趣味」を最終的には「特技」まで高めよと主張されています。その「特技」が、いつか「仕事」に響き、相乗効果が生まれると。
よくあるのが、「趣味」→「特技」まで高めたことによって、セミナー講師や○○教室の先生をする方がいます。そこで築き上げた人とのつながりで、本業で新たな成果を生み出していくパターン。

私の場合、趣味が読書やアウトドア。例えば読書が「特技」までのレベルになると、その積み重ねてきた知識は本業のビジネスに確実に大きな影響を与えます。今の本業が「労働」の領域でも、その「特技」まで高まった読書の影響によって、「労働」から「仕事」へ高めれる可能性は大。読書も単純に読むだけでは、いつまでたっても「趣味」だと思いますが。

やはり、ライスワークにしろ、ライフワークにしろ、受身ではなく、自らアクションを起こしていくことは必須。どちらも「創造」することが肝ですね。本書でも「創造」は大きなテーマの一つでした。
与えられた仕事だけをこなす、趣味も教材から学んで終わりなど、「創造」のない活動では、明るい未来はありません。

私もライスワークは営業ですので、創造しまくって取引先にバンバン提案をぶつけていこうと思います。ライフワークは当面読書ですかね。読書量も増やしていこうと思います。読書に関しては、こちらのブログのようにアウトプットをもっと工夫しないと、「特技」の領域にはたどり着かない感じです。

明日からではなく、今日、未来地図を描いてみます。



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