【事件は現場で起きている】超現場主義ですごい結果を出す とことん観察マーケティング(著者:野林徳行)


とことん観察マーケティング



著者にとって初の
著書。リクルート、ローソン、ブックオフでヒットを出し続けた本物のマーケッター
です。
リクルート「ゼクシィ」・ローソン「リラックマ」などを、大ヒットさせたカリスマです。
マーケティング理論やフレームワークも大切だが、答えは現場にある。現場のお客様をとことん観察することをがモットー。

本書で言いたいことはいたってシンプル。

○お客様を知ることで、商品・サービスがブラッシュアップされ、広告宣伝や販促が的を得、ファンづくりができる。

当然といえば当然、しかし著者ほど徹底的に現場にこだわったマーケッターはなかなかいないと思います。
あるとき、著者はスーパーで24時間観察したそうです。24時間・・・。何か怪しい人と思われちゃいそうな。



現場を見てヒントが出る。データで証明してヒントに確信を持つ。みんな(プロジェクトに関わる人達)その気持ちをお客様基点で揃える。そしてみんなで闘う。

これぞマーケティングの真髄。このことを著者は、出向先であるブックオフの店舗立上げで成功した時に実感したそうです。実感したからこそ、真実味のある言葉になりますよね。
このブックオフの店舗立ち上げの話は面白かったです。通常出店する際には、マーケットリサーチをし、店を出すかどうかを判断します。この店をこの土地にだして良いのかどうかを分析していく著者の過程が必見。著者が、出店すべきと社内説明した時に、「こんな出店についての分析は初めてだ」と周りが興奮したそうです。

現場だけの内容でありません。著者は時流を知るために、テレビドラマを毎クール8本観るそうです。詳細な理由は本書にお預け。ちなみに私は、ドラマ見てません・・・。

あと、データの活用の仕方についても書かれています。著者が曰く、データは「どんなお客さまが、何を望んでいるか」にたどりつくことが重要。単純に「売れていないほうを削っていく」というやり方では、ステキなゴールにはたどりつかないと。
現場大前提の著者だけに、データの見方もより実践的。RFM分析などデータマーケティングの難しい理論でデータの活用方法を語る内容よりも、よっぽど腹に落ちました。データってこう使うべきだよな!と。


お客様がこうだった→そこから出た仮説をデータでも証明できた→施策は成功する可能性が高い→もしうまくいかなくても何がなぜ通じなかったか検証がしやすい。


著者のマーケティング手法だと、この流れになります。隙がない、ツボを確実に抑えたフローですよね。
いやー、熱いマーケッターに出会えて感謝!!!


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