【起業する前に必読です!】そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか (著者:山口揚平)


そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか





面白すぎて一気に読んでしまいました。読みやすい構成かつ論理的な考え方、そして著者の情熱がうまく融合した本書。引き込まれました。
事業を立ち上げることについて、今までにない切り口での内容となっております。
付箋も自然と多くなりました・・・。

タイトルにある、“一人で食べていける知識”とは、ビジネスモデルの土台となる部分を作るために必要な知識。本書でいう「システム」のことです。私の解釈ですが、仕組みという表現がピッタリかと。

 

好きなことで食べていくために重要なことは、実は「何か価値のあることができる」ということではありません。それは「好き」で「食う」ために必要な要素の一つに過ぎません。特に独立して事業を始める際には、「何かができる」こと、つまり「バリュー」が一番大事だと考えがちです。バリューとは、あるスキルや商品の価値であり、これが売上げや利益に直結すると考えられます。でも、僕は「好き」なことで「食う」には、バリューの他にも2つの要素が必要だと思っています。
 それは、「システム」と「クレジット」というものです。
 システムとは、要するにお金が入ってくるためのモデルです。

この「システム」と「クレジット」(クレジットは個人や企業の信用という意味)の二点が本書のキモとなります。

システムを“プロフィットモデル”と表現されていますが、まさにプロフィット(=利益)を作るシステムが、ビジネスの土台を作るということ。
「何をやるか」よりも「どうやるか(=システム)」が大切とのこと。
確かに、何をやるにしても、すぐに二番手三番手が現れてきます。ですので提供するバリューで継続的に利益を作り出せる仕組みを構築しなければ、ビジネスモデルは成り立たちませんよね。

プロフィットモデルの成功事例として、法人をターゲットに絞った小さな花屋さんや、1個200円で販売する弁当屋さんがどのような仕組みで稼せいでいるのかが書かれています。詳細は本書にて。

システム(=プロフィットモデル)を作るにあたり、5つの面から考えるそうです。
それは、顧客、商品、課金の仕方、支払い方法、資源の5つ。
この5つを複数組み合わせて、システムを作り上げていきます。
例えば、“顧客”であれば、個人だけでなく法人もあります。“支払い方法”も現金だけでなく、クレジットカード決済があります。各項目ごとに選択肢があり、これらを組み合わせることによって、オリジナルの土台、他社に攻め込まれないような土台を作り、過当競争に陥らないようにしていくべきとのこと。

本書は、起業を目指す人だけではなく、会社の中で、事業を立ち上げる人、またマーケッターにも是非読んでほしいです。

商品であるバリューとシステムの全体で、競合に負けない強みを持つ。差別化の王道ではありますが、かなり具体的に表現してるのは、本書の秀逸なところ。

良本に出会えたことに感謝。
早速、実践活用あるのみ!!!



山口さんと言えば、こちらの著書が有名です。
私も昔読みました。
最近日経平均が上がってきており、株が再熱しそうな予感。
ぜひ株をされている方には読んでもらいたい一冊です。



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