【最強のビジネスマンになりたい方、社員育成に頭を悩ませている方に】P&G式 10の習慣(著者:杉浦里多)


優秀な社員を他社からヘッドハンティングするわけではなく、内部社員を幹部に育てていく生え抜き重視の文化が根付くP&G
社員の能力世界一でランキングされたのは周知の事実ですよね。
最近では、P&Gタイトルの書籍を多く見かけるようになりました。
経営本しかり、自己啓発本などなど。例えば、


和田さんがP&G本の走りだったかと。
すべては、消費者のために。―P&Gのマーケティングで学んだこと。


今度読んでみたい本
P&G 一流の経営者を生み続ける理由


著者が総務関係の方だったかと
P&G式伝える技術 徹底する力―コミュニケーションが170年の成長を支える (朝日新書)


ちなみに私は、今までP&G関連の本を読んだことがありませんでした。
理由は特になく・・・。
しかし書店で、パラッと立ち読みしたところ“1年でP&Gの習慣を身につけた”という著者のまえがきに惹かれ、今回P&G関連本、初購入となりました。1年で世界一を習得できるのなら、という甘い考えで・・・。
実際読んでみると、やばかったです。
P&G最高!付箋貼りまくり。
だけど、こんな組織文化、真似できねぇ。

新入社員から、このような組織の中で鍛えられたら、そりゃ世界一なりますよ。
社員の資質や努力もありますが、この環境なら能力を最大限発揮できると思います。
発揮できるというか、潜在している能力を引き出される感じ。

社員の力を向上させるには、環境が大切です。
最近よく職場の環境づくりは重要なテーマとして、多くのビジネス書でも取り上げられています。成功している企業例として、食堂を無料にするとか、私服OKとか、長期間の休暇が与えられるとかございます。
これら事例は、働きやすい環境づくりをし、社員のモチベーション向上を図るといった感じです。
P&Gの場合、社員の仕事への取組み方、仕事への考え方などが、世界最高峰レベルで体験できる環境。働きやすくするための、福利厚生の充実云々ではなく、プロフェッショナルを肌身に感じる環境が“自然”用意されている。
会社として意識した環境作りをしているわけでなく、過去からの“習慣”になっているのがキモ。
175年間、180ヶ国でビジネスを成功させてきたノウハウを誰もがしっかり身につけれるようにまとめた最強の成果を出す習慣。世界最高峰の仕事術を全社員が身につけているあたり、恐るべしP&G.

第1章でいきなりカルチャーショックを受けました。「著者が体験した入社1日目15分後の衝撃の一言」は驚愕。詳細は本書にお預けしますが、これは、イジメだよね?みたいな印象を受けました。
私なら泣いています。次の日から出社拒否です。

P&Gの主な習慣。

■「目的は?」を口ぐせにする。
まず「目的」を決めて、それから動く。何か行動を起こそうとするならば、常に、その質問に答えられるように、「目的」をはっきりさせておかなければいけません。<目的を明確にするメリット>
・自分の頭が整理されます
・やるべきことの取捨選択ができ、効率があがります。
・目的を達成するためにどうすればいいかを一生懸命考えるので、成果がでます。


これが全社員徹底されているようで・・・。恐るべし。
自分はどうか、今の会社ではどうかと考えた場合、まったくできていないのが現実(涙)
会社の場合ですと、会議のための会議が多い。いわゆる上司が、自分の上司対策として、事前に会議を行い、各案件の進捗を把握する会議みたいなのが多いこと多いこと。目的はありますが、目的の結果、得られるものが全くないのが現状(涙)
P&Gのように、会議でも、打ち合わせでも、「目的」が共有されていれば軸がぶれることがありません。効率的な仕事をこなせるので、時間も有効活用できます。
簡単な内容ですが、なかなか真似できない。個人レベルでは対応できるかもしれませんが、組織レベルになると、ほとんどの企業ではできないでしょうね。

あとやはり、企業ミッションについても言及されております。
目的は会社の「ミッション」からズレが生じないようにする必要があると。
ディズニーの「ゲストにハピネス」や、リッツカールトンのクレド(経営理念)は有名ですが、P&Gのミッションも有名です。「消費者がボス〜すべては消費者のために」です。
目的の前に、ミッションがある。企業ミッションは重要ですね。
ミッションといえば、【志しを持て】ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由(著者:岩田松雄) - 【Book Hack !!!】ヨメバヨムホドこちらの本が、最近ランキングを賑わせております。

P&Gでは、目的だけでなく、目標値(ゴール)も一緒に必ず設定します。例えば目的が、「市場No1」に対して、ゴールは「シェア30%以上をとる」など。
目標値については、絶対達成すべきラインに設定するそうです。
ミッションを軸に、目的&目標値(ゴール)を設定していく。
ミッションと目的だけではなく、目標値もセットすることがキモ。著者もセミナー等では、目的(言葉の定義)とゴール(数字)の重要性を強調して最初に語られるそうです。
ミッション(理想)を追い求めるだけでなく、企業として利益も残していなかければミッションが達成できない。ですので、目標値は必須となるのです。

なんと、第1章の「目的」のところだけで、こんなにも書いてきてしまいました(汗)
内容が濃すぎ。杉浦さん。
残りも山ほど付箋貼っているので、まとめることはもはや不可能です。

この他にも、P&G式「1ページメモ」や、P&Gマーケティングの章は、読む価値ありまくり!
あとは実践でアウトプットしていくのみ。

来週からP&Gの社員レベルを目指すぞー!
詳細は本書にて。


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