【アントレプレナーは必読 !!!】直球勝負の会社―日本初! ベンチャー生保の起業物語(著者:出口治明)

ベンチャー生保の起業物語


今、ものすごい勢いで伸びてる企業じゃないでしょうか、ライフネット生命
著者は、そのライフネット生命の創業者であり、現在、代表取締役社長の出口治明さん。本書は大きく二部構成になっており、前半はライフネット生命の起業までの道のり、後半は前職である日本生命時代について語られております。

【読み終えて】
 生命保険業界は、古い慣習が根強く残る業界です。サービスメニューが複雑、価格が不透明など。(外資系企業が複数参入してきてるのに、なぜ古い慣習が続くのか?個人的には不思議だなと感じています)
 マーケティングの原理原則である、顧客視点の考え方が出来ていない。そこに風穴を開けたのが、ライフネット生命です。
リーズナブルかつ明朗な価格帯と、シンプルなメニューで、破竹の勢いで伸びています。
ライフネット生命の、絵に描いたような戦略は、マーケティングの成功例として今後語り継がれていきそうです。
飽和な市場でどう戦うのか。戦う場所は同じでも、戦い方を抜本的に変えた。以前ブログにアップした、山口揚平さんの著書を体現してるような感じです。
バリューだけでなく、システムとクレジット(信用)で勝負!でしたよね。詳細は下記の記事をクリック。
【起業する前に必読です!】そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか (著者:山口揚平) - 【Book Hack !!!】ヨメバヨムホド

 戦略としては、テクニカルではなく、誰にでも実現可能な内容です。しかし、誰もしてこなかった。
それはなぜか。複雑なサービスメニューや価格が、当たり前だと思ってたから。これが業界の慣習という名の盲点です。
出口さんが凄いと思うのは、日本生命という、もろ日本の保険会社!で働いてきて、当然その慣習は染み付いてるはずなのに、このライフネット生命を創りあげました。
自分が身を置いてきた業界に、イノベーションを起こせる方というのは、サラリーマン時代の働き方が一般の方と絶対に違います!
意識が違う。同僚と比べて社内評価はどうかなど、自分と他人を比較することに力を注ぐサラリーマンが多いなか、出口さんみたいな人は視点の高さや幅が違う。自分のことだけでなく、会社のこと、業界全体のこと、国全体のことまで考えて仕事に取り組んでいるからこそ、業界や国の問題点、産業構造のアンバランスが把握できるようになるのです。

 起業までのドキュメンタリーですが、マーケティング戦略の真髄がわかります。シンプルな戦略が市場を制す。また出口さんが、日本生命時代からどのような姿勢で仕事に取り組み、ライフネット生命の起業へと至ったのか、そのプロセスを読んでみてほしいです。
 
 本書のタイトルにあるとおり、まさに直球勝負の戦略をとったライフネット生命
 業界の慣習を突き破り、“選択と集中”という王道のマーケティング戦略で見事に成功したライフネット生命。これから大注目ですね。常にお客様に正直であろうとする出口さんの姿勢、私も見習いたいと思います。

私たちは自分のやっている仕事が、世のため、人のために役立っているという確信が芽生えた時、本当に心の底から明るく元気に楽しく働けるのではないでしょうか。

 本書は2009年の出版で、本文では、今後15万件の契約が目標と書かれておりました。
 2013年の現時点で、約16万件の契約になっており、当初の目標は達成されております。
 凄いの一言。
 
起業目指す方だけでなく、サラリーマンの方にも必見!!!
アマゾンレビューも高し。


ライフネット生命といえば、もう一人。
岩瀬大輔さん!


こちらも良書でした。


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